丘の上のアールデコ
滞在ストーリー
続きを読む
1920年代にパリで花開いたアール・デコ。W・M・ヴォーリズが設計した山の上ホテルは日本を代表するアール・デコ建築のひとつです。
幾何学モチーフや直線、流線型が多用されているのが特色で、クラシックでありながらどこかモダンな雰囲気を持っています。
そんな豊かな気持ちを与えてくれるデザイン空間を、山の上ホテルで味わってみませんか。
象徴的な螺旋階段をはじめ、照明やタイルのあしらいなど、細かな部分まで施されたモダンな装飾をゆっくり眺めながら、しばし小さなタイムトリップをお楽しみください。
1937年の竣工時よりほとんど変わらない外観や主階段室のほか、長い歳月の中で失われていったアール・デコの意匠が2019年のリニューアルを機に復元されました。
辞典や所縁ある作家の読み物の一部が並ぶ、小さな書棚やアンティークのビューロー。手紙を書いたり、お気に入りの本を開いてみたり、小さなホテルでは、柔らかな光に包まれて自由な時間を過ごせます。
館内に散りばめられたクラシック家具や調度品は、多くの作家や文化人が利用した頃から変わらないもの。
ホテルの中には、様々な場所に当時の面影が残っています。
出版社の多い神田・神保町に近い立地にあり、創業当初よりさまざまな作家の方々が「カンヅメ」で執筆活動を行うために宿泊されました。川端康成さん、三島由紀夫さん、池波正太郎さんなどに愛されてきた当ホテルは、今なお多くの文化人を魅了し続けています。
執筆だけでなく息抜きに訪れる文豪も多く、池波正太郎さんは畳にベッドを配した和洋折衷の部屋に座卓と絵の道具を持ち込み、趣味の絵をよく描かれていました。この絵具セットは、今もホテルで大切に保管しています。作家の先生が描いた絵は館内の至る所に飾られているので見つけてみてください。
滞在時の楽しみのひとつが「朝食」。
作家の愛した朝食を、文豪気分で味わってみてはいかがでしょうか。
この小さなホテルには7つの本格レストラン&バーがあり、それは「ほんとうにおいしいものを召し上がっていただきたい」とうい当ホテルの願いをかたちにしたものです。
ミシュランで星を獲得するなど、第一線で活躍する多くの料理人を輩出してきた「てんぷらと和食 山の上」をはじめ、本格料理を存分に堪能できる中国料理やフレンチレストラン、鉄板焼に、名物スイーツや軽食が人気のコーヒーパーラー、ワインバーに英国式のカウンターバーなど、あなたの好みと気分でお好きなお店をお選びください。
そこには今までにない美食の世界との出会いが待っています。
ここにしかないもの。
ここでしか感じられない体験。
歴史の面影を感じる建築・伝統を受け継ぐ料理・文化人から愛された山の上ホテル。
私たちが大切にしている「本物の魅力」を感じてください。
きっとお気に入りが見つかるはずです。
平素は格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
このたび、創業70周年を迎えた山の上ホテルは、竣工から86年を迎える建物の老朽化への対応を検討するため、2024年2月13日より当面の間、休館する事となりましたのでご案内いたします。
休館期間等につきましては未定であり、決まり次第ご報告させていただきます。
皆様にはご心配とご不便をお掛けしておりますことを深くお詫びいたしますとともに、何卒ご理解を賜りますよう心よりお願い申し上げます。
なお、下記直営店は引き続き営業してまいります。
今後とも変わらぬお引き立てを賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
「てんぷら山の上Ginza」
「てんぷら山の上Roppongi」
「てんぷら山の上日本橋三越本店内」
「レストランヒルトップ 順天堂医院内」
【ホテル休館中のお問い合わせ先】
TEL 03-5244-5232 山の上ホテル総務部(受付時間 平日9:00~17:00)
2024年2月13日
山の上ホテル